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2021年10月2日 (土)
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  • RBX2660の臨床開発プログラムは再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(rCDI)に対する微生物叢ベース治療薬の分野で過去に実施された中で最大規模の最も充実したプログラムであり、フェリングがIDWeek 2021で行った受賞発表のデータは本プログラムを全体として初めて紹介するもの
  • 5件の臨床試験で一貫した安全性、有効性、持続性を示した唯一の腸内微生物叢研究プログラム
  • 第3相データの新たな解析では、治療反応者において、RBX2660が健康に関連する腸内細菌を大幅に増加させ、CDIの病理に関連する腸内細菌を大幅に減少させたことも示された
  • 第3相データの解析では、治療後に胆汁酸組成が一次胆汁酸優位から二次胆汁酸優位へと大幅に変化したことが示された

米ニュージャージー州パーシッパニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- フェリング・ファーマシューティカルズとフェリング傘下のリバイオティクスは本日、再発性クロストリディオイデス・ディフィシル(C. difficile)感染症を低減する微生物叢ベースのライブバイオ治験薬RBX2660の5件の前向き試験の最終解析結果を発表しました。IDWeek 2021で発表した本アブストラクトは、これらのデータをまとめて紹介した初めての機会であり、傑出した科学研究を表彰するプログラム・コミッティー・チョイス・アワードのわずか4組のアブストラクトのうちの1つです。



ウェイン州立大学メディカルスクール感染症学科のティーナ・チョプラ内科教授(MD、MPH)は、次のように述べています。「再発性C. difficile感染症の患者さんは何年もの間、標準治療の選択肢を利用できておらず、再発のサイクルを断ち切ったり、患者さんを伝染性の高い本疾患の危険にさらす要因となる腸内微生物叢構成の健康状態に臨床的に対処したりができませんでしたが、今もできていません。フェリングの微生物叢ベースバイオ治療薬の試験から得られた重要なデータは、C. difficileコミュニティーにとって重要な節目となる成果であり、本疾患に苦しむ患者さんのために改善された治療選択肢をつかむことができる日が来るとの希望をもたらします。」

723人が実薬治療を受けた5件の前向き試験において、RBX2660は一貫してCDIの再発を低減し、最大78.9%が治療後8週間にわたり無再発を維持しました(治療成功と定義)。初回治療に反応しなかった試験参加者には、追加の治療コースを選択できるようにし、その結果として全体の治療成功率は最大84.4%となりました。注目すべきことに、プライマリーレスポンダーのほとんどが、6カ月間、最大2年間にわたってCDI無再発を維持しており、第3相プログラムにおける持続的臨床反応成功率は最大92.1%でした。

本研究を発表したリバイオティクス臨床開発担当ヘッドのリンディー・L・バンキ(PharmD)は、次のように述べています。「これらのデータは10年相当に及ぶ研究による集大成の証拠を全体として示すものであり、5件の前向き試験におけるRBX2660の一貫した有効性プロファイルと、重要な点として一貫した安全性プロファイルを実証しています。これらの結果は、rCDIに苦しむ人々のケアを変革する微生物叢ベース治療薬の巨大な潜在力を裏付けるものです。」

この解析には、3件の第2相試験(PUNCH CD、PUNCH CD2、PUNCH CDオープンラベル)と2件の第3相試験(PUNCH CD3、PUNCH CD3-OLSアドホック解析)が含まれます。試験参加者はすべて18歳以上で、CDIの初回発症後に少なくとも1回の再発があり、標準的な経口抗生物質治療を少なくとも1回完了している人でした。安全性に関する別の発表によれば、RBX2660は5件の臨床試験すべてにおいて一貫した安全性プロファイルを示しました。RBX2660群においてTEAE(治療下で発現した有害事象)を報告した試験参加者の割合は、標準治療薬とプラセボを投与された群と同程度でした。ほとんどのTEAEは重症度が軽度または中等度であり、致死性の可能性があるTEAEでRBX2660関連のものはないと考えられました。

3つ目のアブストラクトは、PUNCH CD3試験の治療反応者において、RBX2660が7日以内に健康に関連する腸内細菌を大幅に増加させ、CDIの病理に関連する腸内細菌を大幅に減少させ、その効果を治療後6カ月にわたり維持したことを示しています。RBX2660は具体的に、2つの重要なクラスの有益細菌であるバクテロイド菌とクロストリジウム菌の相対量を増加させ、有害と考えられるクラスのガンマプロテオバクテリアとバチルス菌の相対量を減少させました。

本研究の発表者でリバイオティクス最高科学責任者(CSO)のケン・ブラウント博士は、次のように述べています。「C. difficile感染症は多くの場合、抗生物質治療の後でも数日後に患者さんの感染が再発するかもしれないという悪循環が特徴です。これは患者さんの健康・生活の満足感に大きな影響を与え、医療システムに負担をかけることになります。私たちの研究で観察された微生物叢の変化は、RBX2660の第3相の有効性データと腸内微生物叢構成の改善を関連付ける最初の証拠となります。この知見は重要です。なぜならこの時期はCDIから回復している人が再感染に対して最も脆弱な時期であり、これらの変化が少なくとも6カ月間にわたり持続したからです。」

2つのアブストラクトで別々に発表したPUNCH CD3試験の追加証拠から、本臨床プログラムで認められた治療効果に寄与する可能性のある重要な潜在的利点が示されました。本試験では、RBX2660が腸内微生物叢から致死性の可能性がある薬剤耐性(AMR)細菌を除去したと考えられました。研究者らがRBX2660を投与された試験参加者のAMR遺伝子の総数が、治療後に大幅に減少し、少なくとも6カ月間にわたり低水準を維持したことを発見したからです。腸内におけるAMR病原体の定着は、感染症のリスク要因として知られており、CDIを再発した人によく見られます。また、PUNCH CD3の解析から、RBX2660の治療反応者はCDIの胞子の発芽を誘発することが知られている一次胆汁酸が減少し、胞子の発芽や成長を阻害することが知られている二次胆汁酸が増加することが示されました1

腸内微生物叢とクロストリディオイデス・ディフィシル感染症について

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(CDI)は潜在的な致死力を持つ重篤疾患であり、世界中の患者に影響を及ぼしています。クロストリディオイデス・ディフィシルは、重症の下痢、発熱、腹部の圧痛ないし疼痛、食欲減退、悪心、大腸炎(大腸の炎症)などの衰弱性の症状をもたらす細菌です2。CDIは、米国疾病対策予防センター(CDC)が緊急かつ即時の対応が必要な公衆衛生上の脅威であると宣言し、米国だけで毎年推定50万人の罹患者と何万人という死亡者を出しています2,3,4。 

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症は、再発の悪循環の開始点となる場合が多く、患者と医療システムに大きな負担をかけています5,6。CDI症例の最大35%は最初の診断後に再発し7,8、再発を経験した患者はさらなる感染リスクが大幅に高くなります9,10,11,12。初回の再発後、最大60%の患者が再発を繰り返す可能性が推定されています13

再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(rCDI)は腸内微生物叢の混乱、すなわち「ディスバイオシス」と関連しています。腸内微生物叢は非常に多様な微生物コミュニティーであり、ヒトの健康で必須の役割を果たしています。腸内微生物叢の構成もしくは多様性またはその両方が混乱した場合、CDIなどの重篤疾患のリスクが伴う可能性があることを示す証拠が増えています。rCDIに対する現在の標準治療は抗生物質による治療ですが、根底にあるディスバイオシスに対処するものでなく、従って腸内微生物叢を修復するものではありません14。抗生物質の使用は腸内微生物叢の生態系を混乱させ、rCDIの主要なリスク因子となっています7,8,14

腸内微生物叢の修復は、再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症に対する有望な治療選択肢としてますます受け入れられるようになっています15

RBX2660について

RBX2660は微生物叢をベースとするファーストインクラスのライブバイオ医薬品候補であり、さまざまな微生物から成る微生物コンソーシアムを腸管に届け、再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症を低減するための研究が行われています。RBX2660は、米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック、希少疾病用医薬品、画期的治療薬の各指定を受けています。1000人以上が6件の管理下臨床試験に参加して10年近くにわたる研究が行われ、充実した臨床データおよび微生物叢関連データが収集されてきましたが、ピボタル第3相プログラムはこれらの臨床試験を基礎としています。

フェリング・ファーマシューティカルズについて

フェリング・ファーマシューティカルズは、研究主導型の特殊バイオ医薬品企業グループとして、世界中の人々が健康な家庭を築き、より良い生活を送っていただけるよう貢献することに傾倒しています。スイスのサンプレに本社を置くフェリングは、不妊症と産婦人科、消化器科と泌尿器科の専門分野におけるリーダー企業です。フェリングは、50年以上にわたり母子向けの治療薬開発を手掛け、受胎から出産までに対応する治療薬ポートフォリオを有しています。1950年設立の非上場企業であるフェリングは現在、世界各国で約6,500人の従業員を擁しており、60カ国近くで事業子会社を所有し、110カ国で製品を販売しています。米国サンディエゴを拠点とするフェリング・リサーチ・インスティチュート(FRI)は、フェリング・ファーマシューティカルズの研究・アイデア創出の原動力となる国際創薬・外部革新部門の一部です。FRIはフェリングの研究開発部門の不可欠な部分であり、早期段階の創薬・開発活動に傾注しています。詳細についてはwww.ferring.comをご覧いただくか、ツイッターフェイスブックインスタグラムリンクトインユーチューブで当社の情報をご覧ください。

フェリングは、再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症の脅威をはじめとして、微生物叢とヒトの健康との間の極めて重要なつながりの追究に傾倒しています。2018年のリバイオティクス買収と他の数件の提携により、フェリングは微生物叢研究の世界的リーダーとなっており、微生物叢をベースの新規治療薬を開発することで、未充足の重要ニーズに対応し、人々がより良い生活を送れるよう貢献しています。当社のツイッターおよびリンクトインにおける微生物叢治療薬開発専門チャンネルをご覧ください。

リバイオティクスについて

フェリング子会社のリバイオティクスは、臨床微生物叢を手掛ける後期段階企業として、ヒト微生物叢の能力を利用し、困難な疾患の治療に革命をもたらすことに傾倒しています。リバイオティクスは、微生物叢をベースとする当社の先駆的なMRT™創薬プラットフォームを基盤とする治験薬製品の多様なパイプラインを擁しています。本プラットフォームは、生きた微生物から成る広範な微生物コンソーシアムを患者の腸管に届けることでヒト微生物叢を回復させる潜在力を持つようにデザインした治験薬技術で構成されています。リバイオティクスと、さまざまな病態を治療するためにヒト微生物叢に働きかける治療薬の当社パイプラインの詳細については、www.rebiotix.comをご覧いただくか、ツイッターフェイスブックリンクトインユーチューブで当社の情報をご覧ください。

IDWeekについて

IDWeek(感染症週間)は、米国感染症学会(IDSA)、米国医療疫学学会(SHEA)、米国HIV医学協会(HIVMA)、米国小児感染症学会(PIDS)、感染症薬剤師協会(SIDP)の合同年次総会です。詳細情報についてはwww.idweek.orgをご覧ください。

References:

  1. Winston, Jenessa A, and Casey M Theriot. “Impact of microbial derived secondary bile acids on colonization resistance against Clostridium difficile in the gastrointestinal tract.” Anaerobe vol. 41 (2016): 44-50. doi:10.1016/j.anaerobe.2016.05.003
  2. Centers for Disease Control and Prevention. What Is C. Diff? 17 Dec. 2018. Available at: https://www.cdc.gov/cdiff/what-is.html. (米国疾病対策予防センター、「クロストリディオイデス・ディフィシルとは何か」)
  3. Centers for Disease Control and Prevention. Biggest Threats and Data, 14 Nov. 2019. Available at: https://www.cdc.gov/drugresistance/biggest-threats.html. (米国疾病対策予防センター、「最大の脅威とデータ」)
  4. Fitzpatrick F, Barbut F. Breaking the cycle of recurrent Clostridium difficile. Clin Microbiol Infect. 2012;18(suppl 6):2-4.
  5. Centers for Disease Control and Prevention. 24 June 2020. Available at: https://www.cdc.gov/drugresistance/pdf/threats-report/clostridioides-difficile-508.pdf. (米国疾病対策予防センター)
  6. Feuerstadt P, et al. J Med Econ. 2020;23(6):603-609.
  7. Lessa FC, Mu Y, Bamberg WM, et al. Burden of Clostridium difficile infection in the United States. N Engl J Med. 2015;372(9):825-834.
  8. Cornely OA, et al. Treatment of First Recurrence of Clostridium difficile Infection: Fidaxomicin Versus Vancomycin. Clinical Infectious Diseases. 2012;55(S2):S154–61.
  9. Riddle DJ, Dubberke ER. Clostridium difficile infection in the intensive care unit. Infect Dis Clin North Am. 2009;23(3):727-743.
  10. Nelson WW, et al. Health care resource utilization and costs of recurrent Clostridioides difficile infection in the elderly: a real-world claims. J Manag Care Spec Pharm. Published online March 11, 2021.
  11. Kelly, CP. Can we identify patients at high risk of recurrent Clostridium difficile infection? Clin Microbiol Infect. 2012; 18 (Suppl. 6): 21–27.
  12. Smits WK, et al. Clostridium difficile infection. Nat Rev Dis Primers. 2016;2:16020. doi: 10.1038/nrdp.2016.20.
  13. Leong C, Zelenitsky S. Treatment strategies for recurrent Clostridium difficile infection. Can J Hosp Pharm. 2013;66(6):361-368.
  14. Langdon A, Crook N, Dantas G. The effects of antibiotics on the microbiome throughout development and alternative approaches for therapeutic modulation. Genome Med. 2016;8(1):39.
  15. van Nood E, Vrieze A, Nieuwdorp M, et al. Duodenal infusion of donor feces for recurrent Clostridium difficile. N Engl J Med. 2013;368(5):407-415.

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