医療・医薬情報インデックスサイト

医療・医薬情報のインデックスサイト

2022年2月22日 (火)
 RSS

後期臨床段階および商業規模に適したmRNAの生産能力を実証

ベルギー・セラン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- FDA査察済み医薬品開発製造受託機関(CDMO)のカネカユーロジェンテックは本日、同社のmRNA製造施設が米国の顧客向けに25 gのmRNAのバッチ生産に成功したと発表しました。



mRNAの大量生産に成功

ユーロジェンテックのGMP mRNA製造サービスは、ベルギーの現存施設において、最大25gのスケールでGMP原料の体外転写(IVT)、精製、品質管理、バッチリリースが可能です。今回のプロジェクトでは、25gの原料の製造と精製に成功しており、お客さまによる試験が行われることになります。この量は、投与回数にして10万から数百万回分のmRNAに相当し、後期臨床および商業の用途に十分な量となる可能性があります。

カネカユーロジェンテックのバイオ医薬品開発担当バイスプレジデントであるIngrid Dheurは、次のように述べています。「今回の生産成功により、お客さまが要求する目標を上回る量と純度のmRNAを大量生産する当社の能力が裏付けられました。」

また、カネカユーロジェンテックの社長兼最高経営責任者(CEO)であるリーベン・ヤンセンス氏は、「細胞・遺伝子治療製品の急速な成長により、プラスミドDNAとmRNAの生産に対するニーズが高まっています。当社の既存顧客としての製薬会社やバイオテクノロジー企業からは、既にこのような大量生産能力に対するニーズが表明されており、当社はこうしたニーズに応えるための手法を開発しました。また、現在、GMP mRNA製造サービスのさらに拡大するため、第2製造施設の計画段階に入っています。」

mRNAについて

メッセンジャーRNA(mRNA)は、患者にとって有益な効果をもたらすタンパク質をコードする分子です。複雑なタンパク質を製造するよりも、mRNAを製造する方が、前駆体としてのタンパク質を送達する上で便利な方法です。mRNAの製造は組み換えタンパク質の製造よりもはるかに単純であるため、mRNA分子は臨床現場までもたらすための生産時間を短縮できるという利点があります。例えば、現時点でCOV-SARS-2感染症予防の主流の治療薬は、mRNAをベースにしており、記録的な速さで開発されました。これらのCOVID-19 mRNAワクチンの成功により、他の感染症、例えばインフルエンザやHIVに対するmRNAの評価が始まり、GMP mRNAのカスタム大量生産の必要性が出てきました。

カネカユーロジェンテックについて

ユーロジェンテックはベルギー初のバイオテクノロジー企業の1つとして1985年に創設されました。カネカユーロジェンテックは、ライフサイエンス分野の研究、分子診断薬と治療薬の開発にかかわる科学者に製品やサービスを提供することで、人々の健康の向上と闘病に貢献しています。リエージュに拠点を置く当社は、ゲノミクスとプロテオミクスの分野における大手サプライヤーとして、また医薬品(ワクチンおよび内科薬)バイオプロダクションのための信頼できる医薬品開発製造受託機関(CDMO)として認知されています。

ユーロジェンテックは、ヒト注射用オリゴヌクレオチド、mRNA、プラスミドDNA、組み換えタンパク質をGMPに準拠して製造できる数少ないCDMOの1つであり、米国・欧州・日本で製品を販売しています。

ユーロジェンテックは2010年に、技術とイノベーションに傾注する日本の大手化学企業である株式会社カネカの一部門となり、2017年4月に社名をカネカユーロジェンテックに変更しました。

株式会社カネカについて

カネカはイノベーション指向の化学企業です。カネカは伝統的にポリマー、発酵、バイオテクノロジー、エレクトロニクス、その他の分野で積極的に事業を展開してきました。事業活動は現在、プラスチック、EPS樹脂、化学薬品、食品から、医薬品、医用機器、電気・電子材料、合成繊維に至る広範な市場をカバーしています。現在、ライフサイエンス関連事業はカネカの戦略的に重要な分野の1つとなっています。カネカは1970年のベルギーにおける子会社設立を手始めに、日本の他の化学企業に先駆けて海外事業を確立してきました。


Contacts

Contact Info
Kaneka Eurogentec S.A.
Contact: Frédéric DIMOLA
Email: marketingeu@eurogentec.com
Tel: +32 (0)4 372 74 00

 

配信元のページを読む…

※ (C) Business Wire, Inc.
※ 掲載情報は掲載時点での内容になります。内容についてはリンク先の情報が優先します。