手頃な価格のIT製品、AIによって向上するショッピング体験、サステナブルな製品が消費支出を牽引
シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --世界有数の消費者インテリジェンス企業であるNIQは、経済分野の成長を促進する重要なトレンドに焦点を当てた「State of Tech & Durables(T&D)(IT製品と家電製品のトレンド)」レポートを発表しました。世界中でブランドが進化する消費者の嗜好に備える中、本レポートでは世界の消費者の期待に応えるためには手頃な価格、利便性、持続可能性、AI主導のエンゲージメントが重要であるとしています。
レポートの主なハイライト
- 消費者の67%は、手頃な価格であれば新製品を試す傾向が高い
- 消費者の70%は、手頃な価格であれば持続可能でエネルギー効率の高い製品を購入
- 乾湿両用ロボット掃除機の販売は2024年に55%増加しており、多機能製品に対する需要を示唆
- 消費者の40%は、日常の買い物にAIによるレコメンデーション機能を活用
- 高性能コネクテッドデバイスの需要を反映し、大容量ストレージスマートフォンの売上が33%増加
- 現在、全世界のIT&家電関連製品販売額の36%はオンライン販売によるもので、主に中国、ヨーロッパ、ラテンアメリカが牽引
2025年、注目すべきトップトレンド
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手頃な価格と価値重視の購入:
消費者はこれまで以上に手頃な価格に注目しており、手頃な価格であれば67%が新製品を試す準備があることを示しています。さらに、消費者の70%は、サステナブルなエネルギー効率の高い製品を手頃な価格で購入したいと考えています。この傾向は、価格が手頃で、同時に耐久性のある製品を提供できるブランドにとって大きなチャンスとなります。 -
求められる利便性と多機能:
乾湿両用機能を備えたロボット掃除機の販売が55%増加したことからわかるように、時間を節約できる多機能製品がIT&家電支出の伸びを推進しています。IT&家電関連製品のブランドは、今後日常生活で実用的なソリューションを求める消費者に応え、利便性とパフォーマンスを兼ね備えた製品を提供する必要があります。 -
健康とウェルネステクノロジーの台頭:
健康志向のテクノロジーが主流になりつつあり、ウェアラブルデバイスの売上は前年比3%で増加しています。消費者が健康、ウェルネス、衛生に重点を置いた製品を生活に組み込むにつれ、これらの機能を持った製品を市場に紹介することができるブランドは注目度を維持することができます。空気清浄機、サーモスタット、コネクテッド フィットネス デバイスなどのスマート ホーム製品がこの分野をリードしています。 -
購入におけるAIとスマート接続:
レポートは、消費者の意思決定におけるAIの役割が増大していることを強調しています。購入者の40%がレコメンデーション機能を受け入れており、IT&家電関連製品のブランドがAIを活用してパーソナライズされた製品体験を提供できる大きな可能性があります。大容量ストレージを搭載したスマートフォンの販売が33%増加したことからもわかるように、コネクティビティも重要であり、消費者は高性能のコネクト デバイスを求めていることがわかります。 -
サステナブルが主要なテーマに:
サステナビリティは多くの消費者にとって決定的な要因であり、半数以上が環境に優しい製品に対しては、割増料金を支払う傾向にあります。耐久性、エネルギー効率、サステナブルな素材が優先される考慮事項であり、これらの側面を重視するブランドが明らかに有利であることを示しています。 -
オムニチャネル体験の重要性:
IT&家電関連製品の世界販売額においては、オンライン販売が36%を占めており、中国、ヨーロッパ、ラテンアメリカなどの市場がこれを牽引しています。ネット購入と店舗での購入を組み合わせて利用する消費者が増えるにつれ、IT&家電関連企業はこの需要に応えるためにシームレスなオムニチャネル エクスペリエンスを提供する必要があります。拡張現実(AR)などのインタラクティブ機能は、特にミレニアル世代とZ世代の共感を呼び、これら世代の3分の1以上がARを利用したショッピングに興味を持っています。
NIQのIT&家電担当プレジデントであるジュリアン・ボールドウィンは、「IT&家電関連ブランドにとって、2025年は意義のあるイノベーションを通じて価値を提供できる年になるでしょう。消費者の行動は慎重ですが利便性、サステナブル、健康に留意したニーズを満たす製品には積極的にお金を使います。これらの特徴を優先すれば、企業は市場での地位を強化し、成長を促進することができます」と述べています。
これらのトレンドが2025年に重要である理由
こうした消費者の嗜好は、2025年の市場シェアを伸ばしたいブランドにとって重要な道筋を示します。IT&家電関連企業は、手頃な価格、サステナブル、利便性と調和したイノベーションに焦点を当てることで、進化する需要に対応し、成長を推進することができます。AIとスマート機能はショッピング体験をさらに強化し、ブランドにテクノロジーに精通した消費者と関わる機会を提供します。
さらなる詳細は、レポート「Innovate to elevate: Driving Tech & Durables spending in 2025(向上のためのイノベーション:2025年のテクノロジーと耐久財への支出の推進)」をダウンロードしてください。
NIQについて
NIQは、世界をリードする消費者インテリジェンス企業であり、消費者の購買行動を最も包括的に理解し、新たな成長への道筋を示します。2023年、NIQはGfKと合併し、業界をけん引する2社が結びついたことで比類ない世界規模のリーチを実現しました。現在、NIQは95か国以上で事業を展開し、GDPの97%をカバーしています。当社は、包括的な小売データと最先端の分析プラットフォームを活用した高度な分析を通じて、最も広範な消費者インサイトを提供することで、Full View™を実現します。
詳細については、こちらをご覧ください。 NIQ
State of Tech & Durables(テクノロジーと消費財のトレンド)レポートについて:
NIQのテクノロジーと耐久財に関する年次報告書「Innovate to elevate: Driving Tech & Durables spending in 2025(向上のためのイノベーション:2025年のテクノロジーと耐久財への支出の推進)」では、ITと家電、イノベーション、消費者行動、オムニチャネル、市場測定にわたるNIQの主要な専門家による最新の分析と予測が紹介されています。このレポートは、消費者の購買行動と将来の需要に関する Full ViewTM(完全な展望)を提供します。
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