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2016年3月10日 (木)
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東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- サンバイオ株式会社(本社:東京都中央区、社長:森 敬太)の子会社であるSanBio, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、以下「SanBio社」)は、大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)と共同開発中の、慢性期脳梗塞治療剤である細胞医薬品「SB623」(以下「本剤」)について安全性および有効性を検討する第2b相臨床試験(ACTIsSIMA Trial:Allogeneic Cell Therapy for Ischemic Stroke to Improve Motor Abilities試験、以下「本試験」)において、被験者への投与を開始しましたので、お知らせします。


米国においては毎年約80万人が脳梗塞を発症しており、その約87%は脳に酸素を供給する血管が閉塞することにより発症する虚血性脳梗塞です。また、米国においては、脳梗塞は身体に後遺症を残す主な要因とされています。既存の脳梗塞の治療薬は、その予防や救急治療に焦点が置かれている一方、脳梗塞発症後、数か月から数年を経過した脳梗塞による後遺症を患う方々のための治療法は現在存在しません。

本試験では、米国の約60施設において、慢性期脳梗塞患者(虚血性脳梗塞発症後、運動機能障害をきたし、6か月から5年を経過している患者)156例を対象に、本剤の安全性および有効性を検討します。本剤は、健常人から採取した骨髄液を加工・培養して作製された他家由来の間葉系幹細胞であり、神経組織に投与すると、本剤が、脳の神経再生能を引き起こすことにより、損傷した神経細胞の再生を促す効果が期待されます。

SanBio社のChief Medical Officer & Head of ResearchであるDamien Bates(ダミアン・ベイツ)医師は、次のように述べています。「第1/2a相臨床試験では、本剤による虚血性脳梗塞後の運動機能改善が示唆されています。今回の投与は、本剤がこうした患者様にとっての新たな治療の選択肢の一つとなるための大きな第一歩と考えています。」

SanBio社と大日本住友製薬は、慢性期脳梗塞を対象に北米をテリトリーとした、本剤の共同開発および独占販売権に関するライセンス契約を2014年9月に締結しています。本試験は、その契約に基づき、SanBio社と大日本住友製薬の子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが共同で進めているものです。


Contacts

◯本件に関するお問い合わせ先
サンバイオ株式会社
経営管理部
松岡 弘子
TEL 03-6264-3481

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