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2016年6月21日 (火)
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米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団(PSMF)は、医療研究品質庁(AHRQ)が公表した「コミュニケーションと最適な解決(CANDOR)」オンラインツールキットの導入を世界中の医療機関に推奨します。AHRQは、CANDORプログラムのツールキットの開発・試験運用でメドスターを選択しました。このオンラインツールキットは、組織の説明責任、患者・家族・ケア提供者のケア、事象の綿密な調査・分析、被害発生時の公正な解決、すべての有害事象からの学びに着眼する安全文化を創造する上で、組織を支援することができます。


中部大西洋地域最大の医療システムのメドスター・ヘルスは、2013年から患者安全運動の熱心なメンバーでした。メドスターは、予防可能な被害ゼロの達成をシステム全体で誓約していることが評価され、CANDORプログラムのツールキットの開発・試験運用を支えるべく選ばれました。メドスターは、透明性を重視する医療システムの見本であり、予期せぬ重大な結果が発生すればすぐに患者や家族とコミュニケーションをとる業務慣行を採用しています。メドスターに加えて、デラウェア州のクリスティアナ・ケアとカリフォルニア州のディグニティー・ヘルスでもCANDORプロセスが導入・試験されました。

イリノイ大学シカゴ校で開発されたセブン・ピラーズ・プログラムに基づくCANDORプロセスは、医療における予防可能な被害と医療賠償請求の両方を削減するオバマ政権の取り組みの一環である2010年AHRQ実証助成金のサポートも受けています。CANDORオンラインツールキットは、即応能力の評価、賠償責任保険会社を含む主要な利害関係者からの引き受けの取り付け、予想外の患者有害事象への一刻を争う支援対応を促進するための枠組みを提供します。

病院と医療リーダーは、このツールキットを無料で利用できます。CANDORを導入した病院では、患者安全の成果が改善され、CANDORプロセスに患者や家族が関わってもらうことで患者満足度が改善されるとともに、医療賠償請求も減少しています。2010年AHRQ実証助成金に関与した病院は、次のような結果を実証しました。

  • 予防可能な医療有害事象を40%削減
  • 医療過誤請求の件数が40%減少
  • 自家保険準備金が80%減少(4000万ドルから800万ドルへ)
  • 訴訟和解までの時間を80%削減
  • 防衛的医療に伴うサービスを20%削減

メドスターの品質・安全担当バイスプレジデントを務めるデビッド・メイヤー氏(MD)は、次のように述べています。「患者安全運動財団は、最初からこの仕事の重要性を認識していました。同財団には、医療コミュニティーにCANDORのメリットを周知する上で継続的なご支援をいただき感謝しています。意図しない患者有害事象に透明・率直な形で対処することは正しいだけでなく、私たちがケアのシステムとプロセスについて学び、改善する能力にとっても不可欠です。メドスター・ヘルスがその安全プログラムの重要要素としてCANDOR原則の使用を開始してから、この医療システムでは重大安全事象の発生率が半減しました。このように大きな進歩を遂げましたが、メドスター・ヘルスは予防可能な被害ゼロを達成するまで満足しません。」

患者安全運動財団創設者のジョー・キアニは、次のように述べています。「私たちは、マイヤー医師とメドスター・ヘルスが医療研究品質庁と共同で行っている仕事に非常に感謝しており、また誇りに思います。不幸なことに、患者が治療中に被害を受けるたびに、多くの医療機関で「沈黙の壁」が築かれるという真実があります。オープンコミュニケーション、共感、透明性の文化を促進するCANDORプロセスは、患者とその家族が苦しい悲劇を乗り越えるのを助けるだけでなく、これらの死がいかに発生したかを解明・報告することで、最終的に予防可能な死亡を減らすことにつながります。CANDORは、2020年までに予防可能な死亡をゼロにするという私たちの目標に向け、不可欠な一歩です。」

患者安全運動財団について

毎年、米国の20万人を含め、世界中で300万人以上が、予防可能な要因により病院で死亡しています。患者安全運動財団は、2020年までに予防可能な死亡を米国で0まで(0X2020)、また世界で劇的に減らすべく、マシモ医療倫理・革新・競争財団の支援により設立されました。患者安全を改善するには、患者、医療提供者、医療技術企業、政府、雇用主、民間保険組織を含むすべての関係者の協働努力が必要です。患者安全運動財団は、すべての関係者と協力して患者安全の問題と解決策に取り組みます。当財団は、世界患者安全・科学・技術サミットも毎年開催しています。本サミットは、患者安全の課題に対処するための具体的で影響力が大きく実施可能なソリューションを紹介し、自社製品の購入者にデータを共有するよう医療技術企業に促し、病院に実施可能な患者安全ソリューションの実施に全力を傾けてもらうよう呼び掛けています。www.patientsafetymovement.orgをご覧ください。

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businesswire.comのソースバージョン:http://www.businesswire.com/news/home/20160616006129/en/

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Patient Safety Movement Foundation
Irene Paigah
(858) 859-7001
irene@paigah.com

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