医療・医薬情報インデックスサイト

医療・医薬情報のインデックスサイト

2011年10月18日 (火)
 RSS


 (株)QLifeとの共同調査   

漢方に対する患者サイドの意識が高まる一方、

多くの薬剤師にとって漢方薬は“難しい”印象を持っている


株式会社QLifeとの共同調査 「現場の薬剤師は漢方薬をどう見ているか」調査結果

医療経営コンサルティング、薬剤師を対象としたプロモーション及び調査を行う株式会社ネグジット総研(所在地:兵庫県神戸市、代表取締役社長:八田 光)は、自社で保有する薬剤師調査モニター269名を対象に日本最大級の病院検索サイト、医薬品検索サイト、医療情報サイトを運営する総合医療メディア会社の株式会社Qlife(キューライフ/所在地:東京都世田谷区、代表取締役:山内善行)と共同で『現場の薬剤師は漢方薬をどう見ているか?』に関する調査を実施し、結果を公開いたしました。

〔調査結果トピックス〕

現場の薬剤師は「漢方薬に対する患者サイドの意識の高まり」とともに、「漢方薬に対して“難しさ”を感じている」ことが浮き彫りとなった。
興味を持って読まれているコンテンツとして薬局では服薬指導関連が59.1%、病医院では新薬情報が68.4%と勤務先により異なる結果となった。

 西洋薬と異なるアプローチで患者に処方されることも多い漢方薬は、非常に高度かつ有機的な知識が求められる。加えて、患者サイドの意識も、副作用や飲み合わせの問題などの「安全性」の問題を中心に、個々数年向上しており、薬剤師には、漢方薬に関する知識の向上とともに、納得のいく説明スキルが求められている。しかしながら、多くの薬剤知識を有する薬剤師にとっても、漢方薬は“奥の深い”分野であると実感しており、「証」や「適応」含め、より多くの情報を得ることで、患者さんに対して“薬のプロフェショナル”として、正しい情報を伝えていきたいという意欲があることがわかった。

1.患者サイドの意識の高まりについて

 1) 約9割近い薬剤師が、患者に漢方を渡す際に「これは漢方薬である」旨をしっかりと伝えている。
 2) 漢方薬の安全性について、関心が高まってきている
    「効果」「副作用」「飲み合わせ」に関する患者から薬剤師への質問・相談が増加。
    特に、「漢方にも副作用がある」ことを認識している患者が増えてきている。

2.薬剤師が「漢方薬に対して“難しさ”を感じていること」について

 1) 多くの薬剤師が漢方薬に“難しさ”を感じている
    「処方鑑査」「疑義照会」「服薬指導」で37~55%の薬剤師が「西洋薬よりも難しいことが多い」と感じている。
 2) 約9割の薬剤師が何らかの「必要だが、不足している情報がある」と感じている
   「適応外処方」「証の見極め方、証別の使い分け」「副作用」「併用(相互作用、副作用、効果)」の情報が不足している
   と考えている。

3.薬剤師の漢方薬に対する情報収集の意欲は高い

 約9割の薬剤師が学習意欲を持っている。現状の情報源は「メーカー・卸からの情報誌・パンフレット」
 「インターネットでの情報収集」「MRによる情報提供」、今後学びたい情報源は「メーカー主催のセミナー」「漢方の専門誌」など。


▼プレスリリース
  プレスリリース詳細 〔PDF〕


▼その他の調査結果および調査報告書
    
 【(株)QLifeとの共同調査結果】 『現場の薬剤師は漢方をどう見ているか?』に関する調査報告書〔PDF〕

続きを読む…

記事一覧 薬剤師調査MMPR