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2020年6月18日 (木)
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東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区)の100%子会社で、精緻ながん診断・組織診断領域におけるグローバルリーダーであるEpredia(本社:米国 ニューハンプシャー州ポーツマス、以下「エプレディア」)と、がん研究における革新的な次世代機器を開発するスイスのライフサイエンス企業Lunaphore Technologies SA(本社:スイス ローザンヌ、以下「Lunaphore」)が、6月15日、販売契約を締結しましたので、お知らせいたします。これは、2020年2月6日に公表いたしました当社のLunaphoreへの出資に続く、新たな取り組みとなります。


本契約締結に基づき、エプレディアは、2020年7月より米国、英国およびドイツにおいて、さらには2021年より日本において、Lunaphoreが開発製造する「LabSat Research」プラットフォームの独占販売代理店として販売活動を開始いたします。また、エプレディアはこれらの国々で同製品のサービスも提供いたします。

「LabSat Research」プラットフォームは、免疫組織化学染色(IHC)および免疫蛍光染色(IF)用の超高速自動組織染色装置です。FFeX (Fast Fluidic Exchange)マイクロ流体技術を応用し、試薬を均一に素早く組織サンプルに浸透させます。これにより、より短い作業時間で正確な染色を実現します。

「LabSat Research」プラットフォームは、米国、英国、ドイツおよび日本において研究用に限定して販売を行います。本製品は、高速かつ、柔軟に組織染色に対応し、免疫組織化学染色(IHC)および免疫蛍光染色(IF)を標準化した、研究施設向けの汎用機です。また、本製品は、両免疫染色における高速多重染色への活用も可能な性能を持つことが実証されています。

エプレディアにてグローバルセールス&マーケティングのVice Presidentを務めるSandra Cummingsは、次のように述べています。「Lunaphoreは、組織染色装置のプロバイダーとして最も革新的な企業の一社であり、同社の技術は組織分析の分野に革新をもたらす可能性を秘めていると考えます。『LabSat Research』プラットフォームは、当社の既存の製品ポートフォリオを補完するものとして最適であり、本製品を加えることにより、研究用免疫組織化学染色(IHC)ソリューションとして、より完全なポートフォリオをお客様に提供できるようになります。精密ながん診断の強化を通じて患者さんの生活を豊かにするという当社のミッションの実現に向けて、本技術を研究者の皆様に提供できることを、大変嬉しく思います。」

Lunaphoreのプラットフォームは、エプレディアの「LabVision」免疫組織化学染色(IHC)ポートフォリオを補完し、これにより、研究施設に正確且つ高速で、柔軟に対応する免疫組織化学染色(IHC)ソリューションのフルラインアップの提供が可能となります。「LabVision」自動染色装置(*)および消耗品は、免疫組織化学染色(IHC)の大量処理作業を標準化する点において評価されており、迅速に染色を行うLunaphoreのソリューションと共に販売されます。

「LabVision」自動染色装置および「PT Modules」抗原賦活化装置は、「LabVision UltraVision」検出キットと一次抗体を用いて最適化された免疫組織化学染色(IHC)の汎用機です。これらの高速処理装置は約3時間で36枚から84枚のスライドを染色することができ、1枚のスライドにつき300から600マイクロリットルの染色液を使用します。

LunaphoreのCEOであるAta Tuna Ciftlikは、次のように述べています。「この度のエプレディアとの販売パートナーシップは、世界の主要市場、特に米国市場への当社の参入を実現するという観点より、当社にとって、期待が高まる新たな一歩と位置付けています。この分野においてエプレディアの有するグローバルなネットワークと経験を活用することで、当社の技術をより多くの研究者の皆様にお使い頂き、より精巧な次世代組織分析検査の実現に向けた支援が可能となります。」

Lunaphoreのシステムの中核となる要素の一つは、独自のマイクロ流体染色チップです。閉鎖容器の中で、均一かつ即時に試薬を組織サンプルに浸透させます。Lunaphoreの製品が目指すものは、精巧な分析と、処理時間の大幅短縮です。精緻な流体技術により、通常の凍結切片は標準の免疫組織化学染色(IHC)試薬で12分から18分、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片の場合は20分から30分で染色が完了し、いずれも高品質な染色結果を得ることができます。また、「LabSat」はチラミドシグナル増幅(TSA)をベースとした免疫蛍光における多重染色も可能で、わずか4時間余りで6層の多重染色が完了します。

このような短いインキュベーション時間によって作業を効率化し、組織と試薬との接触時間を最小限に抑えることで、試料の劣化を防ぎます。これは、複数の染色サイクルによる多重染色を行う研究において、特に重要です。「LabSat」は、利便性が高く、省スペース設計で、大型の自動化システムへの投資を必要とせず、高精度の染色を実現します。

(*)本製品は、当社の国内での取り扱いはありません。

<PHCホールディングス株式会社について>

PHCホールディングス株式会社は、2014年に設立され、傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス株式会社、エプレディア、株式会社LSIメディエンスなどを持つグローバルヘルスケア企業です。健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とし、糖尿病マネジメント、診断、ライフサイエンスおよびヘルスケアサービス事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。その製品・サービスは、世界125カ国以上のお客様にお使いいただいています。
URL: www.phchd.com/jp/

<エプレディアについて>

エプレディアは、精緻ながん診断を行うための包括的なソリューションを提供する、解剖病理領域におけるグローバルリーダーです。主要ブランドであるErie、Menzel、Microm、ShandonおよびRichard Allanを擁し、顕微鏡のスライドガラスや各種機器、消耗品の事業を展開しています。同社は、2019年6月にPHCホールディングス株式会社によるThermo Fisher Scientific, Incの解剖病理事業の買収によって誕生しました。約1,200人の従業員を有し、北米、イギリス、ドイツ、スイスおよび中国に主要拠点を構えています。エプレディアは、世界中の患者さんのがん診断を強化することで生活を豊かにすることをミッションとし、これを実現いたします。
エプレディアおよびその製品に関する詳細情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
URL: www.phchd.com/jp/epredia (日本専用サイト) / www.epredia.com (海外専用サイト)

<Lunaphoreについて>

Lunaphore Technologies S.A.は次世代の自動組織染色装置の開発を手掛けるスイスの企業です。マイクロ流体に基づいて開発された、受賞歴もある技術は、FFeX(Fast Fluidic Exchange)と呼ばれます。標準技法をはるかに凌ぐ高速分析の実現を目指し、がん患者さんの組織検査において優れた実績を有しています。Lunaphoreは、オミックス手法を組織分析に活用することをビジョンとして、2014年に設立されました。現在では、世界レベルで最も革新的な企業の一社として評価されています。
Lunaphoreおよび、その製品に関する詳細情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
URL: www.lunaphore.com


Contacts

【お問い合わせ先】
PHCホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部
岡田 昌代
電話:03-6778-5311

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