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2022年5月28日 (土)
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  • 2022年米国消化器病週間(DDW)でRBX2660の第2b相/第3相臨床試験の有効性に関する結果を統合した新たなサブグループ解析結果を発表
  • 再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(rCDI)に対する微生物叢ベースの治療薬の分野で実施された中で最大かつ最も充実したプログラムであるRBX2660臨床開発プログラムの増え続ける証拠に新たなデータが加わる

スイス・サンプレ & 米ニュージャージー州パーシッパニー--(BUSINESS WIRE)--フェリング・ファーマシューティカルズは本日、2022年米国消化器病週間(DDW)において、RBX2660の特性をさらに評価した4件のアブストラクトを報告したと発表しました。RBX2660は、微生物叢をベースとするファーストインクラスのライブバイオ医薬品候補であり、さまざまな微生物から成る微生物コンソーシアムを腸管に届け、抗生物質治療後のクロストリディオイデス・ディフィシル感染症(CDI)の再発を低減するための研究を行っています。



このうち2件のアブストラクトでは、PUNCH™ CD臨床プログラムのデータを評価し、ベースライン特性にかかわらず、成人においてCDI再発を一貫して安全に低減するRBX2660の潜在能力に関するサブグループ解析を実施しています。

1件目のアブストラクト(「クロストリディオイデス・ディフィシル感染症の再発低減能に関するRBX2660とプラセボの比較:サブグループ解析」(RBX2660 Versus Placebo to Reduce the Recurrence of Clostridioides Difficile Infection: Subgroup Analysis、セッション番号892)は、PUNCH CD2およびPUNCH CD3の試験で、RBX2660(221人)またはプラセボ(131人)にランダム化されて盲検下で治療を1回受けた患者の統合データのサブグループ解析を実施した結果の口頭発表です。本解析で、RBX2660の投与を受けた参加者は、プラセボと比較して高い治療成功率を示しました(それぞれ68.3%対55.0%、P=0.012)。治療成功は、治療後8週間にわたり無再発であることと定義しました。年齢、性別、人種、民族、試験実施施設の場所、既往のCDI再発回数、試験参加前の抗生物質使用期間に基づく治療成功率の差は認められませんでした(P>0.05)。

イェール大学メディカルスクールのPaul Feuerstadt医師(MD、FACG、AGAF)は、次のように述べています。「高齢、女性、抗生物質の使用、基礎疾患など、再発に関連するリスク因子に関係なく、本試験で認められたRBX2660の一貫した治療効果は、RBX2660が幅広い患者層でCDIの再発を低減できる可能性を示しています。これらの結果は、DDWで発表されたRBX2660のデータ全体と合わせて、rCDI患者におけるRBX2660の潜在的な有効性と安全性をさらに裏付けるものです。」

2件目のサブグループ解析(「併存する基礎疾患を有する患者におけるクロストリディオイデス・ディフィシル感染症再発低減のRBX2660による治療成功」(Treatment Success of RBX2660 in Reducing Recurrent Clostridioides difficile Infection in Patients with Underlying Comorbidities、ポスター番号Su1600)の参加者は、PUNCH CD3試験において、併存する基礎疾患のベースラインにおけるチャールソン併存疾患指数(CCI)スコアに基づいて軽度(107人)、中等度(71人)、重度(84人)に層別化した修正ITT(治療の意図)解析の対象集団(262人)です。CCIは、心血管・脳血管疾患、あらゆる種類のがん、糖尿病、肝臓・腎臓疾患など、多くの併存疾患から構成され、長期死亡のリスクを推定するもので、CCIスコアが高いほど死亡リスクが高いことを意味します。CCIスコアが中等度および重度の参加者は、軽度である参加者と比較してCDIエピソードを多く経験していました。

CCIに基づくサブグループのすべてで、RBX2660の投与を受けた参加者はプラセボと比較して、程度と一貫性に優れた治療成功を示しました。RBX2660とプラセボのそれぞれで、治療成功を収めた患者の割合は、76.5%対71.8%(軽度CCI)、68.0%対57.1%(中等度CCI)、67.8%対52.0%(重度CCI)となっています。RBX2660とプラセボの治療成功率の絶対差は、併存疾患の重症度が高くなるほど拡大しました(軽度5%、中等度11%、重度16%)。

治療下で発現した副作用のほとんどは、併存する基礎疾患に関係なく軽度または中等度でした。重篤有害事象はまれで、治療や併存する基礎疾患に関係なく同程度の割合の参加者で報告されました。CCIスコアが重度でRBX2660の投与を受けた参加者が1人、死亡に至る有害事象を経験しましたが、RBX2660やその投与に関連すると考えられる死亡または重篤有害事象はありませんでした。

DDW 2022におけるその他のデータ発表

RBX2660臨床開発プログラムから得た追加的な証拠を、2件の別のアブストラクトで発表しました。

1件のアブストラクト(「再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症に対するRBX2660の3件の臨床試験で微生物叢および胆汁酸の回復は一貫していた:複合解析」(Microbiome and Bile Acid Restoration was Consistent Across Three Clinical Trials of RBX2660 for Recurrent Clostridioides Difficile Infection: A Combined Analysis、ポスター番号Su1596)は、優秀ポスター(Poster of Distinction)部門で発表され、PUNCH CD2、PUNCH CD3、非盲検のPUNCH OLSの各試験の参加者から得た糞便試料を解析対象としています。各試料につき、ベースラインから治療後最大8週間までに、微生物叢の多様性と組成のシフトを評価するための分析を行いました。3件の試験すべてで、治療反応者における微生物叢の多様性と組成がベースラインと比較してシフトし、RBX2660群の治療反応者の方がプラセボ群の治療反応者よりもシフトが大きくなっていました。具体的には、RBX2660の場合、2つの重要な有益細菌の綱であるバクテロイディア綱とクロストリジア綱の相対量が増加し、有害と考えられる綱のガンマプロテオバクテリア綱とバシラス綱の相対量が低減することが示されました。PUNCH CD2およびPUNCH CD3試験で、胆汁酸組成は、治療前の一次胆汁酸優位から治療後に二次胆汁酸優位に回復しました。本解析は、微生物叢に基づく治験治療後の微生物叢およびメタボロームの変化に関する複数臨床試験の解析として初にして最大のものです。

もう1件のアブストラクト(「プラセボまたはRBX2660による治療を受けたクロストリディオイデス・ディフィシル感染症患者の再発までの期間」(Time to Recurrence in Patients with Clostridioides difficile Infection Treated with Placebo or RBX2660、ポスター番号Su1608)は、 PUNCH CD3ピボタル試験の結果から、CDI再発の累積確率について探究しました。CDI再発は、試験における治療から、クロストリディオイデス・ディフィシル感染症関連下痢および毒素検査陽性を示した最初の評価までの日数と定義しました。本試験で、プラセボおよびRBX2660による盲検化治療から8週間後にCDI再発の可能性を経験した参加者の割合はそれぞれ35%(30人/85人)および27%(47人/177人)でした。CDI再発の多くは治療後の最初の2週間に発生しました。第1週におけるCDI再発の累積確率はプラセボで18%、RBX2660で14%でした。第2週におけるCDI再発の累積確率はプラセボで27%、RBX2660で19%でした。25%以上の参加者が再発を経験するまでの期間(カプランマイヤー推定値の25パーセンタイル)はプラセボが14日、RBX2660が30日で、最初の1カ月間はプラセボにおける再発の方が早かったことが示されました。この結果は、PUNCH CD2試験で観察された結果と一致しています。同試験でRBX2660は、プラセボと比較して、8週間後のCDI再発の累積確率が低いことが示されています。

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症について

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(CDI)は潜在的な致死力を持つ重篤疾患であり、世界中の患者に影響を及ぼしています。クロストリディオイデス・ディフィシルは、重症の下痢、発熱、腹部の圧痛ないし疼痛、食欲減退、悪心、大腸炎(大腸の炎症)などの衰弱性の症状をもたらす細菌です1。CDIは、米国疾病対策予防センター(CDC)が緊急かつ即時の対応が必要な公衆衛生上の脅威であると宣言し、米国だけで毎年推定50万人の罹患者と何万人という死亡者を出しています1,2,3

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症は、再発の悪循環の開始点となる場合が多く、患者と医療システムに大きな負担をかけています4,5。CDI症例の最大35%は最初の診断後に再発し、再発を経験した患者はさらなる感染リスクが大幅に高くなります6,7,8,9。初回の再発後、最大65%の患者が再発を繰り返す可能性が推定されています8,9

RBX2660について

RBX2660は微生物叢をベースとするファーストインクラスのライブバイオ医薬品候補であり、さまざまな微生物から成る微生物コンソーシアムを腸管に届け、抗生物質治療後の再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症を低減するための研究が行われています。RBX2660は、米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック、希少疾病用医薬品、画期的治療薬の各指定を受けています。1000人以上が6件の管理下臨床試験に参加して10年近くにわたる研究が行われ、充実した臨床データおよび微生物叢関連データが収集されてきましたが、ピボタル第3相プログラムはこれらの臨床試験を基礎としています。

PUNCH™ CD3臨床試験(Clinicaltrials.gov identifier: NCT03244644)について

PUNCH CD3は、rCDI予防におけるRBX2660の有効性と安全性をプラセボと比較して評価する前向き多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照第3相臨床試験です。本試験では、CDIの初回エピソードの後に少なくとも1回の再発を経験した18歳以上の成人を対象としました。被験者は、有効性解析で最大8週間、安全性解析で最大6カ月の追跡調査を受けました。TEAEは、RBX2660治療群とプラセボ治療群のいずれにおいても軽度から中等度の消化器症状でした。

PUNCH™ CD2臨床試験(Clinicaltrials.gov identifier: NCT02299570)について

PUNCH CD2は第2b相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、データによれば本剤は忍容性が良好で、統計学的に有意な治療効果を持っています。本試験は、初回エピソード後にCDIを2回以上再発、標準的な経口抗生物質治療を2ラウンド以上完了、入院を伴う重症CDIのエピソードを2回以上経験という条件のいずれかを満たす18歳以上の成人を対象としました。参加者の追跡は、有効性解析では8週間まで、安全性解析では24カ月まで実施しました。

フェリング・ファーマシューティカルズについて

フェリング・ファーマシューティカルズは、研究主導型の特殊バイオ医薬品企業グループとして、世界中の人々が健康な家庭を築き、より良い生活を送っていただけるよう貢献することに傾倒しています。スイスのサンプレに本社を置くフェリングは、不妊症と産婦人科、消化器科と泌尿器科の専門分野におけるリーダー企業です。フェリングは、50年以上にわたり母子向けの治療薬開発を手掛け、受胎から出産までに対応する治療薬ポートフォリオを有しています。1950年設立の非上場企業であるフェリングは現在、世界各国で約6000人の従業員を擁しており、60カ国近くで事業子会社を所有し、110カ国で製品を販売しています。

詳細についてはwww.ferring.comをご覧いただくか、ツイッターフェイスブックインスタグラムリンクトインユーチューブで当社の情報をご覧ください。

フェリングは、再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症の脅威をはじめとして、微生物叢とヒトの健康との間の極めて重要なつながりの追究に傾倒しています。2018年のリバイオティクス買収と他の数件の提携により、フェリングは微生物叢研究の世界的リーダーとなっており、微生物叢をベースの新規治療薬を開発することで、未充足の重要ニーズに対応し、人々がより良い生活を送れるよう貢献しています。当社のツイッターおよびリンクトインにおける微生物叢治療薬開発専門チャンネルをご覧ください。

DDWについて

米国消化器病週間(DDW)は、消化器病学、肝臓学、内視鏡検査、胃腸手術の各分野の医師、研究者、学者の国際学会として最大規模となります。米国肝臓学会(AASLD)、米国消化器病学会(AGA)研究所、米国消化器内視鏡学会(ASGE)、米国消化器外科学会(SSAT)が共催するDDWは、2022年5月21~24日に対面および仮想形式で開催されます。本カンファレンスでは消化器分野の研究、医療、技術における最新の成果をめぐるアブストラクト5000件以上と講演数百件で構成されます。詳細情報についてはwww.ddw.orgをご覧ください。

References:

  1. Centers for Disease Control and Prevention. What Is C. Diff? 17 Dec. 2018. Available at: https://www.cdc.gov/cdiff/what-is.html (米国疾病対策予防センター、「クロストリディオイデス・ディフィシルとは何か」)
  2. Centers for Disease Control and Prevention. Biggest Threats and Data, 14 Nov. 2019. Available from: https://www.cdc.gov/drugresistance/biggest-threats.html (米国疾病対策予防センター、「最大の脅威とデータ」)
  3. Fitzpatrick F, Barbut F. Breaking the cycle of recurrent Clostridium difficile. Clin Microbiol Infect. 2012;18(suppl 6):2-4.
  4. Centers for Disease Control and Prevention. 24 June 2020. Available from: https://www.cdc.gov/drugresistance/pdf/threats-report/clostridioides-difficile-508.pdf (米国疾病対策予防センター、2020年6月24日)
  5. Feuerstadt P, et al. J Med Econ. 2020;23(6):603-609.
  6. Riddle DJ, Dubberke ER. Clostridium difficile infection in the intensive care unit. Infect Dis Clin North Am. 2009;23(3):727-743.
  7. Nelson WW, et al. Health care resource utilization and costs of recurrent Clostridioides difficile infection in the elderly: a real-world claims analysis. J Manag Care Spec Pharm. Published online March 11, 2021.
  8. Kelly, CP. Can we identify patients at high risk of recurrent Clostridium difficile infection? Clin Microbiol Infect. 2012; 18 (Suppl. 6): 21–27.
  9. Smits WK, et al. Clostridium difficile infection. Nat Rev Dis Primers. 2016;2:16020. doi: 10.1038/nrdp.2016.20.

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